タイトル
 ■トップページ ■サイトマップ  ■メール  ■相互リンク
トップページ>FX応用知識>スワップ考察2




アフィリエイト
オンライン証券
モビット


ページビューランキング

ロスカットを避ける
スワップ利益を目的とした長期運用において、最も重要な事は「ロスカットを避ける」事であると思います。これは何もスワップメインの戦略のみならず、FX取引全般に言える事ですが、前提として、「損切りしない」「利益確定もしない」という条件であるならば、損切り無しでもロスカットされない低レバレッジで運用しなければなりません。

さて、そうなると、自分の建てたポジションがどこまでマイナスの動きに耐えられるかの判断が重要(命取り)となります。自分の予想を大きく超える下落に遭い、うろたえて損切りし、スワップ数年分の利益を飛ばしてしまったり、ロスカットされてしまい、取り返しのつかない事になるのは避けなければなりません。

利率とレバレッジ
例えば、USD/JPYの例で考えてみます
USD/JPYの買いポジション1万通貨で、スワップが1日130円とすると、1年で47450円です。
さて、USD/JPYの買いポジション1万通貨を建てるのに、何円の証拠金を準備するべきでしょうか?
そこで、「USD/JPYのレートでは、15円下落する事はあり得ない!」と予想したとしましょう。
よって、USD/JPYの買いポジション1万通貨を建てるのに15万円の証拠金を用意したとします。(レバレッジ約8倍)
ポジションを建てた時点のレートは1USD=120JPYだったとして、これが1年後に1USD=110JPYになっていたとすると、含み損は10万円、スワップ利益は47450円で、
47450−100000=−52550
よって、52550円の損失を出している事になります。

しかし、2年後、1USD=120JPYに戻っていたならば
含み損はゼロ、スワップ利益が94900円で2年で94900円の利益となります。

元手が15万円で、1年で47450円の利益なので、47450÷150000×100=31.633・・・
よって、年率は約31%となります。定期預金、国債などとは比較にもならない高利回りです。

しかし、この試算は決して安全を保証するものではありません。
もし、ポジションを建てて1年後に18円程下落していたならば、ロスカットになっています。

かつての1985年9月の「プラザ合意」の例を見ると、プラザ合意の時点では1USD=240JPYだったのが、1年後には1USD=150JPYになっており、1年で90円の凄まじい下落となりました(ちなみに1995年には1USD=80JPYの歴史的な円高ドル安を記録しました)
これはさすがに極端な例ですが、ここ10年のUSD/JPYのチャートを眺めてみても、2002年2月には1USD=133JPYだったのが、その5ヵ月後の2002年7月には1USD=116JPYになっており、5ヶ月で17円の円高ドル安となっています。
もし、1USD=133JPYの時点で、証拠金15万円で1万通貨の買いポジションを建てていたならば、5ヶ月以内にロスカットされていた訳です。

このように、数年単位でポジションを長期保有する場合、10年に1度の大変動が今月以内に来るかもしれない、という心構えが必要でしょう。

ならば、20万円の証拠金で1万通貨の買いポジションならば?(レバレッジ約6倍)
この場合、47450÷200000×100=23.72・・・  年率約23%です。
この場合はここ10年のチャートを見る限りは大丈夫そうですが、とはいえ、戦争・テロなどの予測不可能な事態がいつ起こらないとも限りません。損切り、ロスカットの可能性は99%無いとは言えても、100%無い、とは言えないことを承知しておいてください。

前のページ 次のページ>