タイトル
 ■トップページ ■サイトマップ  ■メール  ■相互リンク
トップページ>税金の知識



ページビューランキング

FXの税金
FXで得た利益には、税金が発生します。FXを始めて日が浅い方は、とかくこの税金の仕組みについて、無関心なように思われます。
主婦がFXで億単位の利益を上げておきながら税金を納めなかったとして、実刑判決を受けた例もあり、どうも株取引やFX取引を行ってる人は納税意識が薄い、というレッテルを貼られがちなような気がします。
FXにて、百万円単位以上の利益を上げれば、税金は、利益の計算をする際には非常に大きく関わってくる要素でありますので、FX取引業者の手数料などの情報などと同様に重要視すべき点だと思います。
このコンテンツにて、FXの税金に関わる情報を掲載しますので、ぜひご参照ください。

くりっく365の場合
FXで得た収入は「雑所得」という扱いになり、他の雑所得と合計して20万円を超えた場合、確定申告をして税金を納めなければなりません。

さて、FXで得た収入に掛かる税金を計算するには、大きく分けて2種類あります。
それは「くりっく365」の取引参加業者である場合とそうでない場合です。

「くりっく365」とは取引所為替証拠金取引の通称で、くりっく365は証券取引のように、公設取引所で為替の証拠金取引が行われます。くりっく365に参加しているFX取引業者は財務体力などで金融先物取引法と金融取の規則に基づく厳しい基準に適合した業者ばかりです。

くりっく365では、FXで得た収入にかかる税金は「申告分離課税」という扱いになり、収入の額や他の所得(仕事で得た給料など)に関係なく、一律20%となっています。
FXで得た収入が500万円ならば100万円、1000万円ならば200万円です。
サラリーマンで500万の給料がある人も、無職の人もこの額には関係ありません。

非くりっく365の場合
くりっく365に参加していないFX取引業者の場合、FXの収入に掛かる税金は「総合課税」となり、他の所得と合わせて計算することになり、また、所得の合計額によって税率が変わってきます。

さて、非くりっく365の場合の税金の計算方法を、非常に簡潔な式にすると以下になります

(給与収入+FXでの収入−所得控除−必要経費)×税率−税金控除=税金

まず、これはサラリーマンの方で給料の収入がある方を対象にした場合であり、無職の方は「給与収入」は無視して結構です。

よく勘違いされがちなのですが「収入」と「所得」は意味が違います。
「収入」は実際に得たお金の金額であり、「所得」は上の式の()で囲った部分です。
簡単にいうと、「収入からいろいろ引かれたのが所得」ということです。そして、税率は収入でなく、所得に掛けられます。
すなわち、収入からいろいろ引かれる「所得控除」や「必要経費」が多いほど税金は安く済む、という事です。

所得控除には給与所得控除、雑損控除、医療費控除など様々な種類があり、極めて複雑なのでここでは割合します。また、必要経費に関しては、パソコンの購入費、インターネットの接続料などをFX取引の必要経費に出来るか、という話がたまに出ますが、実際のところよくわかりません。

また、税金控除は税率を掛けられた額から、更に引かれる額ですが、これも専門的になるのでここでは割合します。
税金の計算
所得税率と税金控除は以下のようになっています。

課税される所得金額 税率 税金控除額
195万円以下 5% 0円
195万円〜330万円 10% 97500円
330万円〜695万円 20% 427500円
695万円〜900万円 23% 636000円
900万円〜1800万円 33% 1536000円
1800万円超 40% 2796000円
※195万円〜330万円というのは195万円「超」〜330万円「以下」です


例えば、サラリーマンの方で、給与所得が500万円、FXでの利益が300万円の場合
(500万円+300万円)×23%−636000円=1204000円
120万4000円を納めることになります。

一般のサラリーマンは、会社側の源泉徴収・年末調整といった一連の手続きによって、自動的に税金が給料から天引きされているので、確定申告の機会はないでしょうが、FXでの収入があると、会社側から天引きされている税金の額だけでは本来の納税額に達しないので、自分で確定申告を行いましょう。

また、上の表からもわかるように、所得が695万円を超えると税率が20%以上になりますので、ここから、くりっく365のほうが税制面で有利になってくるので、くりっく365の特性(損益を3年間繰り越せる、資産管理が徹底している)と、自分の契約しているFX取引業者の利点とを考えて、くりっく365への移行を検討してみるのもいいかもしれません。