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スワップ
FXの魅力の1つに、このスワップがあります。スワップとは、ポジションを保有している状態であると、毎日日付が変わるたびに(午前6時か7時の業者が多いです)お金がもらえる(あるいは支払う)というものです。
人によっては、安く買って高く売る、あるいは高く売って安く買う、為替差益を狙う手法でなく、このスワップの利益をメインとした手法を取る方もいます。FXは、長期運用で確実に利益を上げたい方にも有用な金融商品なのです。
スワップは、同じ通貨ペアでも業者によって額が異なります。スワップ狙いをメインとする方には、業者選びの際に最も重要視する点の1つでしょう。業者比較のコンテンツの、スワップで比較にて、スワップ順に業者をランク付けしてありますのでぜひご参照ください。
スワップ発生の原理
外貨預金にて、金利の低い通貨から、金利の高い通貨に替えて銀行に預ける事によって、金利差益が発生するメリットがありますが、スワップは、金利差益にもレバレッジを効かせたもの、と考えれば分かりやすいと思います。

例えば、円と米ドルの交換の場合で考えてみます。
1米ドル=120円で、1万米ドルを銀行に預けるのと、120万円(1万米ドル=120万円)を預ける場合の金利差益を計算します。

米ドルの金利が5%、日本円の金利が0.5%とします(2007年前半の基準)

米ドルの金利益は、10000×1.05=10500  1年で500米ドルの増加です
円の金利益は、1200000×1.005=1206000 1年で6000円の増加です

1年通して1米ドル=120円だったと仮定して、500米ドル=60000円
よって、米ドルの金利益と円の金利益の差は60000円−6000円=54000円
1日分に換算すると54000円÷365=147.9・・・ 約148円

よって、理論的には、顧客が1万米ドルの買いポジションを所有すると言う事は、FX取引業者側は、1万米ドル分、円よりも米ドルを多く所有する事になり、その金利差益分をポジション保有者に還元してくれます。それがスワップ利益となる訳です。
逆に、顧客が1万米ドルの売りポジションを所有した場合、FX取引業者側は1万米ドル分、円を米ドルより多く所有することになり、その金利損の分、スワップを払うことになります。(これを俗に、逆スワップ、マイナススワップなどと呼びます)
スワップにもFX取引業者は手数料を掛けますので、上記の約148円という数字よりも安くなり、また、マイナススワップは多く支払う事になるでしょう(マイナススワップは、プラスのスワップよりも必ず多くなります)
スワップの有利な通貨
スワップは、交換する通貨の金利差から発生するものでありますので、金利差が大きい通貨ペアほど多くなります。(通貨の価値の差からも変動しますが)また、スワップの額は日々見直され、変動します。(毎日変動する業者と、定期的に変動する業者があります)
日本円は先進国の通貨では異常な程の低金利であり、よって、日本人以外の投資家にも、金利差益狙いの通貨として人気があります。(日本のFX取引業者でも、外貨対外貨の売買は可能で、スワップも円に換算して発生します。)

メジャーな通貨ペアのスワップの額を以下掲載します
※金利は2007年基準、スワップの額は、1万通貨単位で、業界内でも高水準の業者を参考にしました
  • 米ドル対円 (金利差4.0%) 130円前後
  • ユーロ対円 (金利差3.5%) 160円前後
  • ポンド対円 (金利差5.25%) 340円前後
  • オーストラリアドル対円(金利差6.0%)  160円前後
  • ニュージーランドドル対円(金利差7.75%)  180円前後
  • スイスフラン対円(金利差2.25%)  40円前後

各通貨ペアによって、1万通貨ポジションを建てるのに必要な証拠金の額が異なりますので、1万通貨ごとのスワップの額では、その通貨ペアがスワップが有利か不利かは判断出来ません。また、値動きの激しい通貨ペアは、スワップメインの通貨ペアとしては向かないと思われます。(それだけ、ロスカットの危険性が高くなるから)
例えば、金利17.5%のトルコリラなどは、円との交換では、買いポジション1万通貨ごとに、約400円の高スワップでありますが、トルコは政治的不安もあって、一気に20円くらい値下がりする可能性もあるので危険性も大きいです。
建玉証拠金に対してのスワップの額や、値動きの大きさ等も考慮して、総合的にスワップの有利さを判断すべきでしょう。
スワップ戦略
まずロスカットされない低レバレッジで長期運用するならば、スワップ利益はかなり期待できそうです。例えば、米ドル対円のスワップが、買いポジション1万通貨ごとに130円で、1年では47450円になり、これはつまり、1年で米ドルが約4.7円値下がりしても、まだスワップ金利のほうが大きい計算になります。米ドル対円で4.7円の値下がりはとても大きい動きであり、2年、3年、とポジションを持ち続ければ、スワップの利益が大きくなる可能性が高くなります。(ただし、金利というものは常に変化するものであり、現在の米ドルと円の金利差がこのまま続く保証はどこにもありません)

また、買いポジションでスワップを受け取り、売りポジションでスワップを支払う通貨ペアの場合、買いポジションのみを建てたほうが有利かと思われますが、相場がこの先、値下がりする(売りポジションは、値下がりすると利益になる)可能性が高いと予想するならば、特に短期決算狙いならば、売りポジションを建てる判断をするべき時もあるかと思われます。